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スニーカー好きWEBコンサルの「推し」特集!
400足から選ぶ本当に良い一足 天沼 寛 - MOVの100人インタビュー

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--まずは簡単な自己紹介をお願いします。

天沼寛(あまぬま・ひろし)です。WEBコンサルティング、マーケティング、UI・UX、制作全般を職務とする株式会社アンドを経営しています。中学生時代のスニーカーブーム以来の熱狂的なスニーカー好きで、所有数は400足以上です。

--ご経歴を教えてください。

社会人1年目は中堅アパレル会社にデザイナー兼プレス担当として入社しました。

--アパレル時代はどんなお仕事をされていたのですか?

主にレディースアパレルのデザインとMDを約13年間経験しました。多くのブランドを渡り歩き、自分のブランドを持たせていただいた経験もあります。

--基本的にはデザイン系のお仕事をされてきたのでしょうか?

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はい、そうです。アパレル時代は赤文字系の洋服デザインをしていましたが、自分が好きなテイストではありませんでした。

広告業界の友人からデザインの手伝いを頼まれた際、「より直接的に社会や人のためになる仕事もある」と気付き、広告業界への転向を決意し、転職活動を始めました。

--広告業界へはどのように転身されたのですか?

当時は洋服を作ることしか経験がなく、広告の知識も経験もなかったため、30社ほど受けて不合格を繰り返しました。結果、35歳で小規模なWEB制作会社にWEBデザイナーとして転職し、そこから3社ほど転職しました。

--仕事以外では何が好きですか?

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スニーカーが大好きで、家には400足かそれ以上あります。

--400足という膨大なコレクションの中で、特にこだわりはありますか?

足が悪いので、基本的にNew Balanceを履きます。単なるファッションではなく、中身のあるデザインが好きという私のデザイン哲学に合っているからです。

というのも、New Balanceは1906年、矯正靴の製造メーカーとして誕生し、他の大手スポーツメーカーとはコンセプトが根底から異なります。履き心地とデザイン性の両方に優れているため、ずっと履き続けているんです。

--そのように「中身のあるデザイン」を求めるようになったきっかけは?

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足が悪いのは大人になってから、スケボーで大怪我をしたからなんですが、そのとき医者から一生走れないと宣告されました。当時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。

後にセカンドオピニオンで出会った先生が、「自分の足なんだから、走れるかは自分で決めた方が良い」と言ってくれました。僕の人生は、優しい人の言葉で方向性が決められてきた気がします。

この経験から、私は他者にアドバイスをする際、難易度が高くても、可能な限りその人の可能性が広がる選択肢をおすすめするようにしています。

--スニーカーコレクションベスト10をご紹介いただけますか?

傑作ばかりで10足に絞りきれませんでした。笑。ちなみに、僕はスニーカーを飾るのではなく、きちんと履く派です。

✓ adidas エナメルフォーラム

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韓国製のオリジナルモデルです。当時、コーネリアスの小山田圭吾さんが所有していて、雑誌で知りました。国内の正規販売はなかったと思います。地元・柏で古着好きの友人と会った際、彼がこれを履いていて驚きました。話を聞くと、仲良しの古着屋の店長から特別に譲ってもらったとのこと。後に、色々あり、友人から譲り受けることになりました。大学生の時、食事を削って買ったスニーカーです。ここから、僕のスニーカー人生が幕を開けます!

✓ KANYE WEST × LOUIS VUITTONS Jaspers

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カニエ・ウエスト(Ye)のデザインは、0から1を生み出す点で流石です。最近のスニーカー市場は既存モデルのカラー変更が多い中、これは1からデザインされていることに感動します。シルエットと配色も抜群の1足です。

✓ PUMA THE BEAST 80'S ORIJINAL

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80年代の名作の一つです。今でも通用するデザインが45年前に作られたことは奇跡ですよね。特にREDファーのローカットモデルは、所有者が少ないと思います。

✓ TRAVIS SCOTT × NIKE AIR JORDAN 1 HI & LOW

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みんな大好き、トラヴィス・スコットです。反転されたスウォーシュマークと大人っぽい配色が素敵な1足です。

✓ NIKE CRAFT × TOM Sachs Mars Yard Overshoes

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現代美術家トム・サックスとNikeのコラボです。本当はMars Yarsが欲しいのですが、高すぎて買えないため、こちらのアウターを切り落として履いています。

✓ NIKE CONSIDERED BOOT

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2005年に発売されたモデルで、地球環境に配慮したコンセプトとデザイン性を兼ね備えています。古いシューズを分解・粉砕し、再生された素材で新たなシューズを作る「CONSIDERED」シリーズで、寿命がきたシューズは簡単に分解できるようになっています。

✓ 70S〜80S VINTAGE VANS

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現行のクオリティーも良いですが、当時のアメリカ製VANSは格が違います。細身のラストが最高で、紐を絞って履くデカ履きスタイルもキュートです。

✓ UNION × NIKE AIR JORDAN 1 HI OG

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当時、スケーターがJORDAN 1のハイカット部分をカットして履いていたストーリーからデザインされたUNION別注です。勿体無くてあまり履けません。

New Balance好きといっておいて、全然出てこないじゃんと思ったあなた!ここからが本番です。

✓ New Balance 992 made in USA

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名品992は、スティーブ・ジョブズ氏が愛用していたことでも有名です。KITH、amoeba music、WTAPSなど様々なコラボがあります。配色で印象が大きく変わるのは、デザイナーの腕の見せ所ですね。履き心地は最高です。

ちなみに僕はMade In USAをおすすめします。手作業で縫製されたクラフトマンシップを感じられます。値段は高いですが、NB直営店に持っていくと有償でソールを新しく交換してくれるため、「大切に履けばほぼ一生履ける」と話すと納得される方も多いです。また、スニーカーは汗を吸収するので、毎日履くことは避け、1日以上置いたほうがいいですよ。

✓ JJJJound × New Balance 992 made in USA

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カニエ・ウエスト(Ye)のクリエイティブエージェンシーDONDAでアートディレクターをしていた、ジャスティン・サンダースが率いるブランドです。スニーカー、ファッション業界の最重要人物の一人だと思います。大人が履きたくなる好配色のスニーカーです。

✓ New Balance × Action Bronson コラボスニーカーたち

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アメリカ出身のラッパー、アクション・ブロンソンとのコラボです。毎回、配色が素晴らしく、これを履いて買い物に行くと、ショップ店員さんから毎回声を掛けられます。

✓ New Balance RC 1300

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KITH、Comme desGARÇONS HOMMEのコラボがあります。僕がデザイナーを目指すきっかけになったコムデギャルソンとのコラボです。厚底でぽてっとしたシルエットが最高で、履き心地も最高です。

余談ですが、1998年のコレクション(シーム期)は、衣服の縫い代を表面に出す「インサイドアウト」をテーマに、既存の服作りへのアンチテーゼと、服(人)の内側の美しさに焦点を当てた哲学を表現していました。衣服に哲学が宿っていることに気が付いた時、僕にはとても衝撃的でした。洋服のデザイナーを志すキッカケをくれたのがコムデギャルソンです。このブランドのスニーカーや洋服を着る時はいつも、気持ちが高鳴ります。

✓ New Balance 1300 JP

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ラルフ・ローレン氏が「まるで雲の上を歩いているようだ」と大絶賛した名品です。1300JPは日本企画で、1985年の発売から5年ごとに復刻版が登場しています。JP2あたりまでは余裕で買えましたが、今では転売対象になってしまいました。制作陣はオリジナルモデルを忠実に再現する事にこだわっていました。ぜひ1度履いて欲しい1足です。

✓ CONVERSE × REGAL Shoe & Co. ONE STAR J LOAFER PRM(革靴)

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最近の中では一押しの革靴です。VINTAGEスニーカー好きにはたまらないONE STAR LOAFERです。日本製の作りで、Vibram社製ニューフレックスソールを搭載し、履き心地も抜群です。

--ありがとうございます!最後に、今後やりたいことを教えてください。

ほぼ仕事の話ではありませんでしたが、会社はより大きくしていきたいと考えています。今は受託案件がメインですが、自社サービスも並行して進めていく考えです。将来的にはスニーカー関連の事業も考えています。

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