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自分の価値を生み出すため、勉強に明け暮れる。
将来は日本と中国をつなぐ公認会計士 邵泽元 - MOVの100人インタビュー

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--まずは簡単な自己紹介をお願いします。

邵泽元(シャオ・ズーユエン)です。中国の小さな町の出身です。

--なぜ日本に来たのですか?

最初は北京にある難関大学に進学しました。勉強も大変ではありましたが、北京という大きな町に住んで同好の士と出会い、部活やサークルなどに励む日々で、好きなことに没頭し、非常に楽しい学生生活でした。

自分は航空工学を専攻していたため、進路としては国有・民間航空機メーカーへの就職が王道とされます。航空工学で培った知識と技術を最大限に発揮できるところですが、自己分析の結果、私の志向や強みとは十分にマッチしないと判断しました。

大学生活を心から楽しんだ経験があるからこそ、今後数十年取り組む仕事でも同じように熱意を持てるかどうかを真剣に考えました。とはいえ、働かずに過ごすわけにもいかず、自分が進むべき方向を見極める必要がありました。

そこで思い切って環境を変えようと決意し、海外の大学への進学を検討しました。オーストラリアの難関校にも合格しましたが、文化面で親しみのある日本を留学先に選びました。専攻も経済学へ転じ、1年生から学び直す道を選択しました。

--日本に来てから、どのように過ごしてきましたか?

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来日して1年間は日本語、英語をはじめとする受験勉強をして、大学に入ったのは2019年のことです。せっかく留学してきたのにすぐにコロナ禍に入り、思い描いていた留学生活とは異なる「試練」の日々が続きました。

視野を広げる交換留学か、興味を持つ公認会計士の勉強のどちらかをしようと思ったことがあります。今しかできないからとカナダへの交換留学を選んだのですが、それもコロナ禍で受け入れがなくなり、残念ながら実現は叶いませんでした。

日本でも3年生になると、また就職を意識するようになります。今度はしっかりと考える時間を持てた結果、前とは違う価値観を持てるようになっていました。

仕事内容の好みだけではなく、他の人達にどれほど価値を生み出せるかにも意味を強く感じました。

そんな考えから、2023年の卒業と同時に、外資系企業の営業職に就き、様々な貴重な機会と成長を得られました。

それから2年後の現在、改めて自分の価値について考え直し、外資系大企業というプラットフォームから離れても提供できるような、自分の中にある価値がほしいと思うようになりました。

外資系大企業にいれば、様々な仕事ができますが、定年などに囚われず、いつでもどんな環境でも価値を提供できる独自の専門性を築きたいと考えました。

自分の意思で、できるだけ自分の力で価値を作れるようになりたい。そのために何をすれば良いか考え、遠回りして戻って来たのが、大学のときに一度は選ばなかった公認会計士の勉強でした。

今は仕事はせず、公認会計士試験の勉強だけに明け暮れています。

--試験の展望はどうですか?

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2024年後半から勉強を始めて、2025年5月に一次試験、8月に二次試験の短期合格を狙うつもりでした。

残念ながら、試験直前に新型コロナで体調を崩し、合格ライン72%に対し67.4%とあと一歩及びませんでした。

12月にはもう一度一次試験に挑戦します。二次試験は年に1度しかないので、合格すれば、二次試験のために8か月勉強できる予定です。

--試験に合格したら、その先はどうしますか?

まずは監査法人に就職して、公認会計士になるための3年間の実務経験を積みます。

その中で自分の才能を活かせるような専門を見つけ、専門分野の知識を伸ばしていきたいです。

どんな専門分野を見つけるのかはこれから探していくテーマです。でも、どの分野を選んでも、深い世界になるでしょう。

しっかりと時間をかけて経験を積み、いずれはどこかの領域で突出して、自分の居場所を作り、自分なりの価値を提供できるようになりたいですね。

--中国に帰ることは考えていますか?

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日本から完全に撤退して帰ることは考えていません。

日本はとても暮らしやすいところですし、中国とのつながりを持っていることが日本でキャリア上の強みにもなると思います。

将来チャンスがあれば、中国と日本、2つの国をまたいで、その間をつなぐようなことが何かできるかもしれません。財務を皮切りに、いろいろな業務があり得ると思います。

--趣味は何ですか?

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レースに参戦してる邵さん。かっこいい!

家に帰ったらいつも20分ほど、筋トレをしています。ダンベルとバーが1つあれば足りるので、ジムにまで行かなくて良いのです。

あとは時々、4kmから6km程度のランニングをします。

学生の頃はバドミントンがトップ・プライオリティでしたが、集まって競技やイベントが行われる時間が勉強時間と重なってしまうので、これは徹底的に削りました。今の生活では、1人でもできる運動でないと、続けるのは難しいですね。

運動以外では、Play Station 5の『グランツーリスモ7』をしたり、ゴーカートのアマチュア競技に参加したりします。毎年8月には友達とチーム一丸で交替で運転する24時間の耐久レースに参加するのです。これは今年も参加しますよ。

それから最近は、気が向いたときに夕食を作ることも楽しんでいます。買い出しや、切ったり洗ったりの処理まではパートナーにやってもらって、帰宅後に自分が続きを作ります。

中国で食べ慣れていた料理は日本で売っていない、お店でも食べられないことが多いので、自分で作って食べるのが良い気分転換になりますね。

--MOVはどのように利用していますか?

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2024年、勉強を始めるときに登録しました。今は朝から晩まで、毎日9時間の勉強をするために使っています。

試験のための予備校には登録しているのですが、オンラインのコンテンツが豊富で、校舎に行かなくても足りるのです。自分自身も1人で勉強するほうが合っているので、土日も含め、毎日ずっとMOVにいますね。

その代わり、家では勉強をしません。時間になったら脳のスイッチを切って、家に帰って気分転換をします。テレビで関連するニュースをやっていたら、チャンネルを変えるくらいの徹底ぶりです。そのほうが、長く続けられるんです。

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