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医療系に特化。営業ゼロ、紹介だけで続く。
信頼が生んだ家族経営のかたち。 有限会社ウエル・ビー 鈴木 正志 - MOVの100人インタビュー

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--まずは簡単な自己紹介をお願いします。

鈴木正志(すずき・まさし)です。妻と2人で、有限会社ウエル・ビーを経営しています。

事業内容は、医薬・健康関連の企業・団体のマーケティングサポートです。妻が主に調査の担当で、デスクリサーチや有識者インタビュー、定性調査などを行っています。僕はクリエイティブの方が主で、広告などの制作物の担当です。原稿のライティングは僕と妻、両方が行っています。

--業務の内容について教えてください。

業務としては、製品のプロモーションというよりは、その前段階が多いです。ある病気を経験したり、治験に参加した人に対して、発症経緯やその後の経過、これまでどんな治療をしてきたかという「ペイシェントジャーニーマップ」を作るデプスインタビューをしたり、医薬品や医療サービスに対する医療者や一般の患者さんのインサイトを調査したりしています。

顧客は製薬メーカーと医療系の組織。団体、医療系製品を取り扱う広告会社などです。

私達の使命は医療者と企業、そして一般の方々とのトライアングルのコミュニケーションを円滑にしていくことにあります。特に最近、健康に関するネット上での誤った情報やデマが問題になっていますが、私達はエビデンスレベルの高い情報を提供することによって、より多くの方々の健康的な生活に貢献していきたいと思っています。

事業を法人化することで信用も得られ、妻のフリー時代の経験も活かせていると思います。それに、医療に特化した調査業務、医療系モデレーターは非常に少なく、ニーズが安定して発生しています。妻がもともと持っていたネットワークもあって、会社になってからは問い合わせや紹介ばかりで、営業活動をしたことがありません。

--なぜ、お二人で事業をするようになったのですか?

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もともと僕は広告代理店のセールスプロモーション部門にいました。広告や販促ツールを作ったり、イベントを実施したりする仕事で、外資系の会社で40歳まで17~8年働いていました。

妻の方は、広告代理店やマーケティング会社を経て、フリーランスで医療系ライティングや調査を引き受けていました。

僕が40歳のときに「そろそろ別の仕事をやりたい」と思い、会社を辞めることを決めました。それならばと妻と2人で一緒に法人化することになったのが、2003年のことです。

「Well-Be(ウエル・ビー)」は妻がフリーで働いていたときの屋号で、それもあって、会社の代表は妻の中保裕子になっています。

--家族経営ならではの大変さはありますか?

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「奥さんと2人で、よくできるね」とはよく言われますが、家族経営の魚屋さんや八百屋さんと同じことですから、気楽にやっています。

ただし、もちろん、お互いの経験や知識、考え方の違いはありますからプロジェクトや制作物について「こうしたほうが良いのではないか」ということで意見が食い違ったりすることはよくありますね。

家族経営とはいえ、当たり前ですが経理面では家庭と会社のお金はしっかり分け、会計処理については税理士さんにお願いしているので、その面での問題はありません。

--会社設立の頃と比べて、働き方はどう変わりましたか?

当初から自宅でもできる仕事で、問い合わせもホームページからメールで来ていました。働き方は時代が変わってもあまり変わりませんね。コロナ禍を機に、zoomでの打ち合わせが増えたくらいでしょうか。患者さんや医師へのインタビュー調査は、ほとんどzoomでの実施になりました。

zoomを使うことで、大阪のクライアントとの会議と東京での関係者との打ち合わせが1日でできるなど、時間と効率が格段にアップしました。

--プライベートではどんな活動をしていますか?

沖縄には縁があり、プライベートでもよく行きます。

会社を辞めた当時から沖縄に興味があり、一時期は三線を習っていました。行ったことがなかったので行ってみようと思い、旅行で沖縄本島、石垣島を始めとした八重山地域へ毎年のように行っていました。その時、偶然にも沖縄のクライアントと仕事をする機会が生まれました。

その仕事があったときは、3年か4年の間、毎月1回以上は沖縄に打ち合わせに行っていました。沖縄のクライアントは2社経験して、ますます親近感を覚えるようになりましたね。

それもあって、さらにプライベートでも行くようになり、石垣島で海に入ったり、八重山地域の離島を巡って民宿に泊まったりもしていました。

最近は沖縄本島に行くことが多くなっていて、2025年もまた行きたいと思っています。

--着けているブレスレットも、沖縄と関係がありますか?

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はい、これも沖縄で買ったものです。

知り合いが同じものをつけていて、そのブレスレットが切れたとき、調べてみると彼の体に悪いところがあったと聞きました。

沖縄で有名なお店で、話をしながらダウジングをしてパワーストーンを選んでくれます。完成後も年に1回はメンテナンスに送れば、パワーが落ちた石を交換してくれるのです。

ブレスレットを作ったとき印象に残ったことが2つあって、1つは「健康になりたい」と言ったら「健康は自分で作るもの、自分の力で何とかしなさい」と言われたことです。パワーストーンは何でもできると言われるよりも信用できると感じました。

もう1つは、川崎市から東京に仕事に行っていると話したら、「あなたは東京の方が良い、仕事をするなら東京でやりなさい」と言われたことです。MOVを借りている理由の1つとして、ちょっとした験担ぎかもしれません。

もう10年以上、外出するときにはこのブレスレットを身に着けています。でも、特にこれがあって良いことがあったということはありませんよ。あってもなくても良い。ファッションの一環でもあり、習慣化しているし、気持ちの問題だと思います。初詣でお守りを買うような感覚で、あってもいいかなとは思っていますね。

--今後やりたいことは何ですか?

僕はもう63歳です。これから新しいことと言われても、現時点では具体的にはなかなかないですね。

周囲の学生時代からの友達を見ても、60歳を過ぎ役職定年になって、みんな引退後のことを考えています。何かしらまだまだやりたいとは思っているので、もうちょっと考えてみようとは思います。

--MOVはどのように利用していますか?

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妻がずっと自宅で仕事をしていたので、法人化してもすぐには事務所を持ちませんでした。その後、麻布十番に作業場所として事務所を構えましたが、それも再開発を機にたたみ、しばらく経ってからMOVを利用するようになりました。

1年くらいでいったんMOVを辞めてまた自宅のみで仕事をする時期があり、溜池山王や六本木のスペースを利用するようになって、最近またMOVに戻って来たところです。

今はモーニング&ホリデーメンバーで、それ以外の時間は自宅で仕事をしています。MOVではいろいろな方の働く姿を見て、僕自身よい刺激をもらっています。スタッフの方もフレンドリーで優秀な方が多いですしね。

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