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スピードと余白。その間にある「自分の居場所」
北野博俊がMOVで考えること - MOVの100人インタビュー

--まずは簡単な自己紹介をお願いします。
会社員の北野博俊(きたの・ひろとし)です。MOVは自分の勉強や趣味のために利用しています。キャリアはマーケティング関係が主で、趣味は音楽です。
--MOV利用のきっかけは何でしたか?
メディア関係の仕事をしていた頃、渋谷に足を運ぶことが多い生活を送っていました。打ち合わせなどの予定が終わった後に、落ち着いて作業ができる"サードプレイス"的な場所が欲しいと感じていたのです。
居心地が良いので、その後いくつか所属も変わりつつもMOVとの関わりは継続し、その時々のライフスタイルに合わせながらプランを変えてきました。今はナイト&ホリデープランで利用していて、トータルで4年くらいになりますね。
--ご経歴を教えてください。

これまで、複数の企業を渡り歩いてきました。キャリアのスタートは今と全く違う業界で建築系です。大学も建築系で就活は就職氷河期が終わるか終わらないかという時期で、仕事があまりない中で幸運にも構造設計事務所の内定をいただけました。
スタートアップやベンチャーの分野に行きたい気持ちも少しありましたが、一旦はそこまでの学びの延長でチャレンジしようと思い内定をいただけた構造設計事務所に行くことにしたのです。
3年くらいで見極めようと考えていたところ、ちょうど3年経ったところでスタートアップ企業とご縁があり、そのスタートアップ企業に転職しました。それまで構造設計という力学を突き詰める生活だったのが、事業開発やマーケティングで数字を突き詰める生活に変わりました。カルチャーは大きく変わりましたが、どちらも仮説とファクトを行ったり来たりする世界なので、あまり変わらない印象があります。
--マーケティングの基本はどこにあると思いますか?
「マーケティング」を一言で表すといっても、人によって言うことが違います。
マーケティングというと、「打ち手」の話になりがちですが、それらはあくまで手段の一つでしかなくて。目的を達成するために顧客を創造し、十分満足してもらうために、仮説を立てて、データを取得し、整理し、分析して、状況判断し、その上で打ち手につなげ、仮説検証を繰り返す。
僕自身は、その時々で何が今必要なのかを判断し、必要とされることに身を投じているイメージです。
--MOVで行っている趣味や勉強とは、どのようなものですか?

趣味の音楽では、DJをしながら、自分自身でイベントも主催しているので、フライヤーなどのデザイン作業をしています。
勉強は最新の情報を得るための自主学習ですね。最近はAI関連のことををひたすら試したりしています。
--AIという言葉を耳にしない日常になりました。AIについてどう見ていますか?
AIは人間の成長を助けてくれるものなのかなと思っています。
これまでであれば、相当な時間をかけた上で身につく知識経験の積み重ねがなければできないものが、AIによって一瞬でできるようになりました。これまでかけてきた時間はなんだったんだ?と多くの方が感じているのではないでしょうか。
それが良いか悪いかではなく、、この状態をどう自分に落とし込むかが大切だなと思います。たしかに知識経験は多くの時間をかけて学習し身につけたことですが、AIを使って出てきた解に対して「なぜこのアウトプットなのか」を掘り下げ、そこから学べばいいのです。基礎知識も付いていきます。
ときにハルシネーションも起こしますが、ファクトも添えて出力させるようにして、それらを検証しながら進めることで、正誤判断力も身につくと思います。
受験勉強で「まずは答えを見ながら過去問を解いてみる」という方法があるのと同じです。
--AIがないと仕事にならないという方も増えてきました。AIを使わないことについてはどう思いますか?

価値観と求めることの違いなので、それはそれで、くらいです。
「生産性」という言葉があります。それらを語るうえでは、仕事のスピード感や効率、精度の高さがどうしても重要になります。でも、そのスピード感を求められない生活もあります。
ライフスタイルは千差万別です。AIを使う必要があれば使えば良いし、必要がなければ使わなければよいだけです。自分にとって心地よい生活を送れるのであれば、どちらでもいいのではないでしょうか?
あえて考えるなら、AIがあること、AIを使うことでのマイナス面にも目を向けて考えてみてもいいと思います。
--これまで多くの企業に属して来たとのことですが、転職の際に共通して重視していることは何ですか?

軸はぶらさずに、別の考え方/価値観に触れに行くことです。
変化のスピード、振り幅が大きく、これまで当たり前だったことがあっという間に変わっていく時代ですよね。一般論的な話ですが、変化しないことがリスクだと思っています。
だから、戻れる価値観、戻りたい価値観を軸において、違う世界の価値観を知り、また戻ってきて、少しずつ行ったり来たりするのがちょうど良いと思うのです。そうすることで価値観は広げられると実感しています。
だから、自分の価値観を確認したり、新しいものを見つけたりするには、「そうではない世界」にも飛び込んでいかなければいけません。
こうすることで、自分自身を多角的に見ることができて、これから自分が身につけなければならないものも見えてくるのです。
--これからの展望があれば教えて下さい。

ご飯を食べるための仕事と伸ばしたい領域の仕事、いわゆるライスワークとライフワークでいうと、ライフワークのほうは段階に合わせてどんどん変わっていくと思います。
趣味の音楽はもう25年以上続けているのでそれは継続しながら、もう少しライフワークとして肉付けはしていきたいと思っています。
今、ライスワークもいろいろとチャレンジしているのでその延長上でも仕事を作りたいですね。地域とのとの関わりがあるようなプロジェクトを増やしたり、ライスワークとライフワークの境界を曖昧にしていくような取り組みもしていきたいと思います。
どのように働くにしても、MOVはその時々の使い方にフィットしているので、よほどのことがない限り、ずっといると思いますよ。
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