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ご近所のコワーキングとつながりたい!
三茶WORKさんのコミュニティにお邪魔しました − MOVしごとば探訪 #004


shigotoba04_thumbnail.jpg 最近、新しいコワーキングスペースがどんどん増えていますね。
これはいよいよ同業他社どうしでもコミュニティをつくっていく時代だぞと思っています。

それにはまず、ほかのコワーキングさんのコミュニティについて知りたい!
ということで、MOVのご近所にあるコワーキングスペース『三茶WORK』さんにお邪魔して、いま取り組んでいるというプログラムを1日体験させていただきました。

体験するのは『ネイバースクールSETAGAYA』というインキュベーションプログラムで、世田谷で事業づくりに挑む人たちが、いろいろなプロフェッショナルや企業から、学びやつながり、サポートなどを受けられるというもの。毎回、異なる講師をお呼びして、ユニークなお話からインスピレーションを得たり、受講生どうしでアイディアをブラッシュアップさせたりしていく、4ヶ月間のコースだそうです。長丁場!
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ネイバースクールSETAGAYA 公式サイトより

三茶WORKとは..
「自分たちのまちで妄想を形に」をコンセプトに、バラバラな個性を持った方たちが運営する、三軒茶屋のコワーキングスペース。2019年のオープン以降、次々と拠点を増やしている人気の施設です。代表のお一人がMOVのオープン当初からのメンバーさんでもあり、今回しごとば探訪をオファー。
09:45 現場に到着
三軒茶屋駅、北口Aから徒歩3分の会場は、今年新設されたばかりの『三茶PLAYs』というところ。解体予定のビルの空間に期間限定でオープンしているのだそうです。働く提案だけじゃなく、地域での・地域との、多様なつながりを大事にしているのがうかがえます。メモメモ。
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ガラス張りの階段(雰囲気ある!)をあがったさきに、開けたフロア。この裏側には卓球台とかあってまさにプレイ(ス)。楽しそう。

入口前でばったりお会いして、一緒に会場内へ向かった今回の講師は、株式会社ピーステックラボ 代表の村本理恵子さん。なんと今年、日本最大規模の女性アワード『Forbes JAPAN WOMEN AWARD 2021』において、企業総合部門で第3位を受賞されたのだとか!おめでとうございます!(ニュースリリースはこちら

個人間で気軽にモノの貸し借りができるアプリ『Alice Style』の企画開発が評価され、さまざまなメディアでピックアップされている村本さんは、起業初期からMOVをご利用くださっているMOVメンバーさんでもあります。(いろんな取材で見切れている場所、それMOVです!)
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ピーステックラボのコーポレートサイトより

10:30 村本さんの講義スタート
東大をご卒業、時事通信社にてマーケティングリサーチに携わり、大学教授を経て株式会社ガーラでナスダック上場を経験。その後エイベックスでは、多くの人が足を運んだであろう映画『レッドクリフ』の宣伝部長もつとめた村本さん(眩い)。

そんな村本さんは、未来の常識を創りたいと思っているアントレプレナーであり、思ってるだけじゃなく実際に実現されてきた方。いまや当たり前となった、オンラインコミュニティや口コミマーケティング、ネトフリやアマプラの元祖(?)ともいうべき『BeeTV(現在のdTV )』を世に生み出した人なのです!映画産業の裏側や、意味を知らずにIPOなどなど、各時代のストーリーもほんとうに興味深いものでした。
その後「まだやれる!」と思い、還暦を過ぎてスタートアップに挑戦。←今ココです。凄すぎる。
起業してから会ったVCは100人以上(しかもほぼフラれ)、明日倒産するかもという逼迫した時期も乗り越えて、現在は成長曲線へ。さらりと仰るけれど、強靭なメンタルが必要だったはずです。伺ったお話のなかから私的金言をいくつかシェアすると、
  • 「起業にキャリアは関係ない。これからの未来になにを成し遂げるかをみられている。」
  • 「未来のことは予想できないけど、「必ずおこること」は予想できる。」
  • 「テクノロジーはツールであり、イノベーションを考えるのは使う側。」
  • 「起業にだいじなのは「これ」をやり遂げたいとい強く強く想えること。」
  • 「市場のなかでの自分の強みはどこなのかを考える。」
例えば、ビル・ゲイツだってパソコンのメモリーは640kbを超えないといっていた、とか、蓄音機はもともと遺言を記録するためのものだった、など、数字や実例がふんだんでわかりやすいお話でした。きっと「村本さんだからできた」というところが多分にあるのだろうけれど、キャリアというより、どういう姿勢で生きてきたが大事なんだなと。 talk_1.jpg

そういう村本さんも未だ夢の途中とのこと。まだまだ実現したいことがあるのだそうです!

11:25 受講者たちのグループディスカッション
4ヶ月間をともにする受講生たちは、大学生から50代まで。志願者が3分間で自身のビジネスアイディアをピッチしたり、トークの後にグループディスカッションしたり。みんなで質疑応答しあったりします。それぞれは個人だけれど、一緒に成長できる仲間がいるっていいですよね。同級生みたいで。

と思っていたら、こちらにもお会いしたことのあるお顔が..
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『ハゲップル』としてSNSで大人気のライバーでもある鶴丸美優さん!現在TikTokのフォロワー数約34万人!

ピッチイベント『登龍モヴ』に登壇され、そのバックグラウンドや想いに審査員一同が共感したスタートアップの『NEJIKO』さんも受講されてました。9月にサービスを正式リリースされ(ベースを選んで前髪やカール具合など細かいディテールを決めウィッグをカスタマイズできる!)、さっそくオーダーも入っているとのこと。サイトも素敵なのでぜひ!

お邪魔したのは全10回中のちょうど5回目で折り返し地点というタイミング。これからみなさんは、12月の最終ピッチに向け佳境に入っていくようです。自分のアイディアがカタチになることはもちろんですが、街中にあるビジネスの仕掛け人がみんな知ってる人!という状況もおもしろいですよね。地域に根ざすと自分ごとが増える感じでしょうか。実現にむけてがんばってください!
12:30 ひと足お先に終了
三茶WORK共同代表のひとりであり、本プログラムの運営者でもある千田弘和さんは、ご自身も数々の起業経験をもつシリアル・アントレプレナー。「毎回、グループディスカッションがいちばん盛り上がるんですよね」だそうです。このあと、受講者さんたちの個別対応もされるということなので、お先に失礼することに。 group_discussion.jpg

生活拠点に密接した三茶WORKさんならではのローカル感、MOVでもほしい!もっとみなさんを知る機会を増やそう..!

三茶WORKにはたくさんのプロフェッショナルな人がいるので、今回のスクールでもメンターをやってもらったりしているそうですが、実は今回、村本さんには、MOVでのご縁で講師をお願いすることになったそう。コワーキング同士つながりたい!ということで伺ったわけですが、なあんだ、もうつながってたんですね。嬉しい。

MOVはこれからも、コワーキング・コミュニティの広がりを求めていこうと思っています。次にお邪魔するのは、あなたのコワーキングスペースかもしれません(そのときは、どうぞよろしくお願いします)。
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今回、取材にご対応いただいた千田さん。
近々また新しいニュースがありそうな予感です。


MOVしごとば探訪とは...多彩なMOVのメンバーさんの働いているところにお邪魔して、お仕事ぶりを拝見したりときには体験させてもらったりする企画です。