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歌と暗記の融合『UTAMEMO』で学習に革命を起こす!
佼成学園高等学校 起業家チーム HOPE が語る、挑戦と仲間と、楽しむ力。
シードステージ限定ピッチイベント『登龍モヴ2026』で優勝された、佼成学園高等学校の起業家チーム HOPE にインタビュー!
社会人ばかりが並ぶ中、唯一の高校生チームとして堂々と登壇し会場を沸かせた5人は、起業家精神を育む同校のグローバルコースに通う3年生(2026年現在)。希望を意味するチーム名HOPEには「Helping Others, Pioneering Entrepreneurship」--誰かを助けるための起業の道を切り開く、という意志が込められているそう。
ピッチで披露した『UTAMEMO』は、教科書やノートの内容をAIによって暗記ソングに変換し、音楽のリズムとメロディを活用して、学習内容を自然に記憶できるようにする学習支援サービス。まさに、誰かの役に立ちたいという思いが詰まったアイデアでした。(ピッチのレポートはこちら。)
今回はHOPEのみなさんに、チームのこと、高校生活、そして目指す未来について伺いました。
チーム "HOPE" メンバーは?
--まずはチームとメンバーについて教えてください!リーダーは藤田光翔(ふじたみつと)さんですよね。
はい、リーダーをやっています。僕たちの学校には、アントレプレナーシップ(起業家精神)を学ぶグローバルコースというのがあって、僕たちはみんな同じクラスです。僕個人は、生徒会活動や、英語部の部長も務めています。英語部といっても、ボードゲームを英語でやったりする感じですが(笑)。
リーダーとしては、みんなのそれぞれに違う個性を、伸び伸びと生かせるような環境を作ることを一番大事にしています。
中学から同校に通う藤田さんは男子校歴6年目!みんなをグイグイ引っ張ってくれるそう。
--チームのみなさんからとっても"真面目"と評判なのが、田添義統(たぞえよしむね)さん。チームの中ではどんな役割ですか?
サブリーダーとして、時間やお金の管理を任せてもらっています。今は受験勉強に集中しているので直接は関われていないんですが、みんなに信頼してもらっているし、チームのためになることなら率先してやっていきたいと思っています。
面倒な事務手続きや会計のほか、集中すると時間を忘れがちな藤田さんをフォローしてくれるのも田添さん!
--HOPEの広報を担当されている志岐瑛太(しきえいた)さんは、部活動を2つもかけ持ちされてるんですよね?
自転車競技部と剣道部に入っています。一度、東京から秩父まで自転車で行ったんですよ!HOPEが忙しくて最近はあまり部活に行けていないですが、そろそろ引退試合なので焦っています。
SNSを始めた時は投稿を毎日がんばろうって思ってたんですけど、夜も時間が潰れちゃうし、勉強との両立が本当に大変で。今は何かの活動が終わった時にしっかり情報を出すというペースでやっています。自転車競技も含めて、いろんなことに出会えた高校生活でした。あとは受験がんばるだけです(笑)。
「プレゼンで一番大事なのは笑顔!」という志岐さん。最近はピッチのスキルもどんどんあがってきたのだとか!
--工藤優輔(くどうゆうすけ)さんは中国に住んでいた経験があるそうですね。日本と中国の違いなどは感じますか?
出身地は上海で、中国には13年いました。小学3年生まで中国の現地校に通ってそこから日本に戻ったんですが、日本はルールが多くて、僕にとってはちょっと居心地が悪かったんですね。そこからインターナショナルスクールに通うようになりました。発言の自由もあるし、自由に考えて行動することができるから、自分には合っていましたね。自由すぎるのもどうかとは思うんですけど(笑)。
日本語・英語・中国語を使いこなす工藤さんのニックネームは「ロイ」(かっこいい!)。先生にもそう呼ばれているそう。
--チームの自慢の凄腕エンジニアである湊悠(みなとゆう)さん。最近ハマっていることは?
吹奏楽部でピアノとコントラバスとユーフォニアムをやっています。ピアノは小さい頃から、ユーフォニアムはカナダ留学時に学校のブラスバンドで、この学校の吹奏楽部でコントラバスも。気づいたらいろいろ手を出しています(笑)。
最近、これまでにいただいた賞金で自宅にサーバーを建てまして、完全にローカルな自分たちだけのAIを持っています。個人的にがんばっているのが、スピーカー音響の最適化アプリ開発です。スピーカーって音の5割が部屋の環境で変わるんですよ。部屋の写真を撮ったら自動で寸法を出して、物理的に計算してどこにスピーカーを置いたらいいか教えてくれる。それをAIで完全にオリジナルで作っています。建築やライブ会場への応用もできたらいいなと思っています。
藤田さん曰く「レーダーチャートが綺麗な五角形になるくらい、なんでもできる人格者!」学ぶところが多いそうです。
こぼれ落ちてしまう方に向き合いたい--5人で育てた『UTAMEMO』
--『UTAMEMO』を考えついたきっかけ、大変だったことや大切にしていることは?
きっかけは、僕自身が小学生のときに「七田式」という音楽で覚える教材を使っていたことです。都道府県や県庁所在地をぜんぶ歌で覚えていて。その後、ディスレクシア(読み書きに困難を抱える学習障害)という問題を知りました。ディスレクシアを抱える方は日本に180万人以上いると言われています。でも識字が困難なだけで、カラオケでは歌詞を見ずに歌うことができるんですよ!これを学習と結びつけたらいいんじゃないかと思い、暗記と歌を組み合わせた『UTAMEMO』を開発しました。
今の学習方法だとこぼれ落ちてしまう方に、正面から向き合いたいと思ったんです。
強みは、競合があまりいないこと...ですかね。字を読むのが苦手とか抜きにしても、誰もが楽しく学べるところもいいかなと思います。
意見がぶつかることはほとんどないです。学校の研修旅行でアメリカに行った時、何を食べるかでもめたくらいですかね(笑)。
湊が来るまでHOPEは4人で、僕がエンジニア担当だったんです。リーダーのアイデアがあって、その時にMacを持っているのが僕だけで、それでアプリを作る仕事が回ってきたんですよ。「作れないです」って言ったら「そっか、がんばって勉強してね!」って言われて(笑)。
本当にがんばって勉強して、なんとなくわかってきたなって思ってたら、湊さんが入ってきたんです。で、その仕事を渡す、みたいな(笑)。
チームに入って最初に言われたのが「動くものが欲しい」でした(笑)。アプリをイチから作り直しましたね。歌を作るというのが思ったよりも難しくて、どうするかをいろいろ考えました。
高校生だけど、AIという世界的なブームの市場に乗れたことが嬉しいですね。斬新なアイデアとAIの組み合わせが、今うまくいっている要因だと思っています。
最初の頃は、正直、失敗しまくって喧嘩もしまくって。でもそれがあったから今がある。仲の良さが一番大事だったと思います。同じアントレプレナークラスの他のチームからもアドバイスをもらったり、たくさん表彰されている優秀なチームからフィードバックをもらったり。そういった環境にも恵まれているなと思います。
@thetime_tbs 🐣🐣🐣 / 🏫全国!中高生ニュース🏫 #東京都 #佼成学園高校 \ ラクラク暗記!歌アプリを開発👀✨ 40点アップも実現💡 写真を撮るだけ!教科書を要約した暗記ソングって!? #thetime_tbs #中高生ニュース #杉並区 ♬ オリジナル楽曲 - THE TIME,
TBS番組『THE TIME』の中高生ニュースでも紹介されていました!
興味や進路はバラバラでも
--『UTAMEMO』のこれからや、将来どんな大人になりたいか教えてください!
食品の発酵とか生物に興味があって、大学もその分野に進学しようと思っています。人間的には、どんな時でも信念を曲げない人になりたいですね。まわりが遊んでいても自分はちゃんとやる。サボるっていう概念があんまりなくて(笑)。
受験が終わったらプログラミングでPythonも始めたいです。経理にも役立ちそうですし『UTAMEMO』にも貢献できることをやっていきたいです。
日本の教育システムは(カナダと比べると)自分で経験してみる機会が少ないなと思います。外に出ていろんなものを知って、その知識をプラスしたりマイナスしたりして自分のものを創っていく。そうやってアイデアや将来につながるものができると思うので、そこをもっと自由にできたらいいなと。それで人の考えを否定しないというか、どんな考えを持っている方でも、理解していけるような人間になりたいです。
この学校に入学したときは、留年せずに穏やかに過ごせればいいかなと思っていたんですよ(笑)。でもアントレをやってきて、学校生活に刺激というか新しい興味が増えて、めちゃくちゃ楽しめるようになったんです。
これからも自由に生きていって、今の自分を楽しみたい。先のことを考えすぎず、その時にやりたいことをやっていきたいですね。『UTAMEMO』を通じて、教職ではないポジションで教育の新しい形にも携わっていけたらいいなと思っています。
もし自分の人生を漢字二文字で表すとしたら「自由」ですね。縛られるのが嫌で、いろんな国に行って生活して、そこから新しいアイデアが生まれたらいいなと思っています。将来は社会学を学びたいと思っていて、最近は東南アジア、ベトナムやインドネシアにすごく行きたいんです。旅行感覚もありつつ、仕事として何かできたらいいなと思っています。
日本の紙ベースの学習法を『UTAMEMO』のようなサービスで多様化できたらいいと思います。僕自身は、リーダーとして一人一人をちゃんと理解して、それに最適なものを渡せるような人間になりたいですね。
みんな大学はバラバラになっちゃうけど、このチームでずっとやっていきたいし、HOPEの名のもとに「誰かを助ける」マインドでパイオニアとして新たなものを作っていきたいと思っています。
インタビュー中もお互いのいいところをたくさん言い合って、とってもリスペクトしあっている姿が印象的でした。
挑戦したい、そう思えたらまず大きな一歩!
--『登龍モヴ』で得たことや、同じように挑戦したいと思っている同世代の方へメッセージをお願いします!
登龍モヴは私が最初に見つけてみんなを誘いました。実際にビジネスをしている大人たちの大会なので「僕たちでもいいのかな」と思いつつ、これまでの経験でちょっと自信がついていたので、一か八かやってみようって。失敗しちゃうこともあるけど、失敗しても挑戦し続けられるような忍耐強さがすごく大事。めげずにがんばれとしか言いようがないです。とりあえず、応募してみよう!
ファイナリストとして連絡が来た時も「まさか!」って感じでしたが優勝はもっと驚きました。「本当に僕たちでいいの?」みたいな。緊張したけど、やれるなら笑ってやるぞ!っていう意気込みでした。オーディエンスのみなさんも笑ってくれたり、「おお!」って反応してくださったりで、話していてすごく楽しかった。ついしゃべりすぎちゃって、時間ギリギリでしたが(笑)。審査員の方のコメントが温かくて心に染みました。次のステップを明らかにしてくれるような助言をいただけたので、ありがたかったです。
挑戦したいって思っている時点で素晴らしい!思うところがまず一歩で、そこから行動するのがまた大きな一歩。それが自分のパッションにつながっていくと思うので。
社会人のみなさんに混じって、すごく緊張しました。みなさんのピッチを聞いてビジネスってこうやって考えていくんだって学びにもなりました。チームでやるなら、自ら動いて行動すること。ポジションに関わらず、自らリーダーシップを出していくのが成功につながる一歩だと思います。笑顔でピッチすることも忘れずに(笑)!
僕は転校した初日に(アントレの)チームを作れって言われたんで、とりあえず真面目そうだと思ってぞえさんについていこうって(笑)。結果、正解でしたね本当に。だから、人を見る目を養っておいてほしい。すごいなと思える人を見つけて仲間を集めて挑戦したら、一人では難しいことにも挑戦できるんじゃないかなと思います。
自分の好きを曲げないでほしいですね。人間は好きなものに一番、興味を持てるし、何でも極めれば専門家になれる。その専門性を周りの意見と組み合わせて、自分のプロジェクトに使っていってほしいです。努力は辛いって言うけど、楽しかったらぜんぜん辛くない。楽しむために努力をするっていう感じで、毎日を過ごしていったらいいかなと思います。
今後のビジョンやビジネスアイデアを語る頼もしい姿のあいまに、高校生らしい一面ものぞく5人
「誰かを助けたい」という気持ちから、アイデアをプロダクトにし、挑戦を続けていくHOPEのみなさん。それぞれが違う個性を持ち、違う未来を目指しながらも、HOPEというチームで一緒に走り続けています。『UTAMEMO』の成長とともに、チームのみなさんのこれからを応援しています!