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Play Back ! 渋谷コワーキングの人々 #06 理想の働き方探求編



働く環境に疑問を覚え、ふと立ち留まってしまったこと、ないですか?
言葉にできない違和感を一緒に紐解いてくれる、兄貴のようなキャリアカウンセラーがいます。

今回ご登場いただくゲスト、株式会社ディーセントワーク代表の高橋秀成(たかはし ひでなり)さんは、次のビジネスチャンスやステップアップを模索されてる方を、何万人と救済されてきた、すご腕の転職・支援エージェントです。

対談のお相手は、Cool Games Japan株式会社代表 菊池奈那(きくち なな)さん。奈那さんは、本社をオランダに置く会社ならではといった、自由で合理的な働き方を体現されている方。

「理想の働き方」を、それぞれの方向から追求しているお二人。奈那さんの転職体験を交えながら、高橋さんが普段、どのように求職者さんに寄り添っていくのかを伺いました。

radio_nana_takahashi.jpg

※以下は「渋谷のラジオ」にて、期間限定で放送していたMOVの番組「渋谷コワーキングの人々」より、2016.12.2に放送された第9回放送分の抜粋です。



まずは自己紹介 よ!社長!!



staff Kawakami
MOVstaff河上

本日は、2名お迎えしております。株式会社ディーセントワークの代表で、"よく喋る人"、高橋秀成さんです。自分らしい働き方を、より幸せな人生を ディーセントワークの実現をが、会社のメッセージ。

Hidenari Takahashi
高橋さん

ありがとうございます。

Nana Kikuchi
奈那さん

よ!社長!

staff Kawakami
MOVstaff河上

ワーキングマザー、ソーシャルマイノリティ、外国人の方々も含めた転職応援をされています。では、さっそくよく喋っていただきましょう。

Hidenari Takahashi
高橋さん

はーい、ディーセントワークの高橋でーす。幸せな生き方とか暮らし方とかができるような、転職とか支援をやっていこうとしています。


decentwork.jpg

ディーセントワークのWEBサイト



staff Kawakami
MOVstaff河上

高橋さんは、一言で言うと"兄貴"みたいな存在です、MOVにとっても、わたしにとっても。仕事について悩んでる子がいたら「高橋さんって人がいるから」って紹介してしまう。最近パパになり、絶賛育児中ですね。

Hidenari Takahashi
高橋さん

ありがとうございます!あざっす!

staff Kikuchi
MOVstaff菊池

はい、続いてわたしの隣に座っている、わたしと同じ苗字の、菊池奈那さんです。絵本から抜け出してきたかのようなキュートな奈那さん

staff Kawakami
MOVstaff河上

メルヘンの塊みたいな方なんですよね。

Nana Kikuchi
奈那さん

笑 どういうこと!? 笑

staff Kikuchi
MOVstaff菊池

今日は何ていうの、赤いシャツにピンクの・・・錦鯉みたいな可愛い服着てます。着ている服と同じようにいつも明るくて、素敵な女性です。

staff Kawakami
MOVstaff河上

Cool Games Japan株式会社の代表取締役をされています。どのようなゲームを扱われてるのかを含め、ぜひ自己紹介をお願いします。

Nana Kikuchi
奈那さん

ありがとうございますっ。菊池奈那と申します。本社はオランダのアムステルダムにある、Cool Games。HTMLファイルに特化した、スマホとかPC向けのカジュアルゲーム『アルカノイド』とかを、開発している会社となっております。以上でーす!


arkanoid.jpg

Facebookゲーム《ARKANOID》大山のぶ代さんもファンだとか



"理想の転職"の見つけ方




staff Kawakami
MOVstaff河上

高橋さんは、面談の達人なわけじゃないですか。実際どんな話がなされているのか、どんな要点を抑えて聞いてんだろっていうのをね。幸せになるための働き方って何?っていうところを、見せてもらいたいな!

Hidenari Takahashi
高橋さん

一番初めに聞くのは"理想の転職"です。そういう仕事ができるのかとか、そういう仕事があるかないかは考えなくていいから。ワガママでいいから、あなたの理想を教えてくださいって言うんです。

staff Kikuchi
MOVstaff菊池

こういう風に働きたい、みたいな?

Hidenari Takahashi
高橋さん

そうそう。6時半で帰りたいです、とか、お金は今よりちょっとあげたいです、とか。風通しがよくて明るい感じが良いですね〜、とか。仮に年収をちょっとあげたいって言ってきたときに、では、そのお金を何に使いたいですか?みたいな話を聞いていく。早く帰ったらなにしたいですか?とか。

staff Kawakami
MOVstaff河上

奈那ちゃんに質問です。理想の転職は何ですか?

Nana Kikuchi
奈那さん

理想の転職、えっとですね・・・もう、自由にしたい!

Hidenari Takahashi
高橋さん

そうだよね、そうなるよね!じゃあ、何を自由にしたいの?

Nana Kikuchi
奈那さん

そっかそっか。えっと、時間です

Hidenari Takahashi
高橋さん

時間?じゃあ、好きな時間に出社して、好きな時間に帰って

Nana Kikuchi
奈那さん

そうそうそう。好きな時間にお酒飲んで

staff Kawakami
MOVstaff河上

今じゃん 笑

Hidenari Takahashi
高橋さん

ってなってくる。

staff Kawakami
MOVstaff河上

実現しちゃってるんだね。



時間を自由にできる働き方を、すでに実現している奈那さんも、前職では働き詰めで、なんと燃え尽き症候群に。自分自身を振り返り「こりゃもうダメだ、人生これでいいのか?わたし、なにがある?・・・ないやんけ!!」となってしまったのだそう。
そんなとき、ご縁もあって純粋にやりたいことだけをしてみたら、今のオランダ本社の社長との出会いがあったのだとか。
nanasan2.jpg

奈那さんの楽しげな空気感は伝染します@MOV Partyにて





staff Kikuchi
MOVstaff菊池

高橋さんが毎回その面談で、何を一番に求めているのかを聞くことが、すごく大切ってことだね。

staff Kawakami
MOVstaff河上

一番価値を置いているとことは何ですかっていうのを、掘っていくような作業?

Hidenari Takahashi
高橋さん

そう。「理想って何ですか」って聞かれたときに、ぱっと思い浮かぶことって、実は今、一番フラストレーションを抱えているものだったりしていて、

staff Kawakami
MOVstaff河上

本質をついているところなんですね。

Hidenari Takahashi
高橋さん

理想って何ですか→「早く帰ることです」→「早く帰るってなぜですか?」って聞いていく。そうすると、早く帰りたいって人でも「いや早く帰ってすることは何も浮かばないですね、でも早く帰りたいんです」って人もいれば、もちろん何かしたい人もいるの。「飲みに行きたいです」みたいな人。

staff Kawakami
MOVstaff河上

うんうん

Hidenari Takahashi
高橋さん

前者の場合、やりたいことが特にあるわけじゃないけど、今の会社にいることがとりあえず嫌、となる。だから、今いる会社の嫌なところはどこですか、って聞いていくと、不要な労働をさせられています、みたいになったりして。(ストレスに感じていなくても)突き詰めて分解していくと、本人が気づいたりする。「あ、自分が嫌なことってこれなんだ」って。

staff Kawakami
MOVstaff河上

モヤモヤしてて、何が嫌でどうしたいのかって、自分のことなのにわかんないこと結構あるかもしれないですもんね。

Hidenari Takahashi
高橋さん

そうそう。例えば「お金持ちになりたいです。年収ちょっと低いと思うんですよ」って言う年収800万円の人。結構もらってますよね。「何でもらってないと思うんですか?」って聞くと「評価がきちんとされてない」とか。変な話、お疲れさまですって言ってくれないから嫌、みたいな。

Nana Kikuchi
奈那さん

あーーー、なるほど。

Hidenari Takahashi
高橋さん

もちろん800万必要な人もいて。住宅ローン組んでるんですって言う人とか。同じ"お金欲しい"でもみんな違うから。目的が何かってことを全部分解していって、それに対して、それだったらこの企業、この企業、って。

worklifeselect.jpg

ディーセントワークさんが運営するメディア《WORK LIFE SELECT》
転職された方たちの体験談が語られています




お二人の理想の世界




staff Kikuchi
MOVstaff菊池

高橋さん自身も、元々やってた会社をやめようって思ったのって、そういう風に(自分を)分析したの?

Hidenari Takahashi
高橋さん

僕が独立したのは、納得できなかったから。朝9時30分に来なさいって言われて、9時35分とかに行ったりすると、怒られるじゃん。なに5分遅れてんだよって。時間に間に合わなくて、すみませんなんだけど。でも6時30分終業なのに6時35分になっても誰も何も言わないじゃない?

staff Kawakami
MOVstaff河上

そうだね。

Hidenari Takahashi
高橋さん

それはおかしいよねって。始業にうるさく言うんだったら、就業にもうるさく言えばいいのに。そうじゃない会社を探してもないから、じゃあ作るしかないなって。

Nana Kikuchi
奈那さん

わたしも、例えば今まで、朝起きて、電車に乗って、会社に行きます、までが1時間半とすると、今は朝起きてすぐテーブルに向かって、その1時間半を、重いメール(の返信)だったりに使える。それによって、早く終わるし、もしくは途中で映画を観にいってもいい。自宅でできるお仕事を(今)やらせていただいて、すごいなって思いました。オランダの会社自体、国自体が、そういう人が多い。

staff Kawakami
MOVstaff河上

合理的だよね。オランダ人。

Hidenari Takahashi
高橋さん

うちの会社も社員が全部で8人いて、7人が時短と在宅。みんなママさんです。利益もあるし、ストレスもないし、効率もすごく良い。他の会社も、どんどん導入していければいいかなって思います。

staff Kawakami
MOVstaff河上

育メンブルーっていうのも最近話題になってて。やんなきゃいけないし、やりたいけど仕事で疲弊しちゃって、もうできない。自分を追い込んじゃうことも、あるらしいから。みんな気持ちよく6時くらいに帰ってね。ニコニコしたいですね!

Hidenari Takahashi
高橋さん

育メンとかじゃなくて、男性は子どもができたら夫からパパになるんだから、両方でやっていかないと。家事だって、2人でやったほうが楽だし。僕も今(仕事の)合間合間で帰って、会社と行ったり来たりしてる。会社自体も、制度として決まりきった形でやるんじゃなくて、そういう感じがいいと思うんです。

takahashisan_01.jpg

各地で、妊娠・育児を体験できるワークショップも開催
妊娠中の夫婦でしかできない体験の枠を広げている



staff Kawakami
MOVstaff河上

柔軟にね。世界が変わりますよね、そうなったら。もっと優しくなれそう。

Hidenari Takahashi
高橋さん

「仕事のし過ぎで休み無いとかギャグだよね〜」って言えるのが、うちの会社の求めてる世界観。例えば僕がおじいちゃんになって「昔は仕事に苦しんでる人が」て話したら「いや仕事ってそういうものじゃないでしょ〜」なんて言われるぐらいに。

staff Kawakami
MOVstaff河上

そのジェネレーションギャップっていいよね。

Nana Kikuchi
奈那さん

とはいえ「いいものを作りたいのである」という(勤勉な日本人の)心持ちとか、あと3時間でいいアイディアが出るかもしれない、みたいなのとの折り合いは、また違う話になると思うの。

staff Kawakami
MOVstaff河上

やりたくてやるのと、やらされるのはね、ぜんぜん違う話ですよ。

Nana Kikuchi
奈那さん

オプションがあると良いよね、いろいろと。
「これが絶対的な正解なのである」というような言い方では、ないよね。世の中が良いなと思うのは


高橋さんのお話は、まさにラジオのよう。うんうんと聞いてるだけであっという間に1時間経過、なんてこともあるくらいです。きっと求職者さんたちも、そんな思いで引き込まれているんだろうなぁ。
奈那さんのハッピーなオーラもまた、周りの人を巻き込んでいきます。そして、そんな人たちに囲まれて、今日もMOV受付に座っていられることが、ほんとうに幸せだなぁと感じた回でした。

みなさんの理想の働き方は見つかりそうですか?それではまた、次回!