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日本にサラダ革命を起こしたい!虎の穴に飛び込んだ革命家の挑戦
-- モヴーの虎 開催後記

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新しい技術や、仕組みに出会うことは、すごく刺激的だ。いま自分がつまづいている課題が、これで解決できたりするんじゃないか。もしかして、こんなことにも応用できるんじゃないか。

これからの働き方を実践する場であるMOVが、年に一度、MOV市を開催するのは、そんなわくわくを多くの人に届けたいから。MOV市は、MOVメンバーの仕事や働き方を紹介する見本市だ。ビジネスクリエイターであるMOVメンバーのスキルやナレッジは、誰かの問題を解決できるかもしれない。過去5回開催してきたMOV市は、事実、新たな協働の機会を生みだしてきた。

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来場者1800名となった2019年MOV市のエントランス


さらなる刺激がほしい!6回目となる今回、未だ見ぬ事業を発掘するべく企画したのがモヴーの虎だ。投資家からの支援を求め、自らの事業をプレゼンテーションするMOV版マネーの虎。挑戦者は、MOVメンバーであるなしにかかわらず、広く募集した。

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モヴーの虎 企画メインビジュアル


エントリーがあったのは6組。長続きしないヘルスケア、学校でのいじめ、障害者雇用など、現代社会が抱える問題を解決するために練られたビジネス・アイデアが、制限時間10分でプレゼンテーションされていった。

迎え撃つ虎は、MOVメンバーである以下の3名。日本で数少ない新規事業創出のプロフェッショナル 守屋実さん、人材エージェントとして延べ1万人を救済した 高野秀敏さん、自身のサイトをバイアウトし複数の企業を経営するパラレル起業家の千田弘和さん。三者三様、みな著名なエンジェル投資家たちだ。

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虎 むかって左から高野さん、千田さん、守屋さん


さらに、ゲスト・コメンテーターとしてMOVの運営母体であるコクヨ株式会社の社長 黒田 英邦も参戦した。

挑戦者たちが語るビジョンは力強く、それぞれの人柄が伺えるプレゼンテーションもユニークで、会場には、挑戦者の熱意と、受ける側の熱意とが満ち満ちていた。果たして、虎たちを奮い立たせる事業はあらわれたのか。

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でるか!?ポケットマネー! コクヨ社長 黒田


その答えのひとつが、今回ご紹介する 日本初のパワーサラダ専門店 HIGH FIVE SALAD(ハイファイヴサラダ)だ。諸事情により、プレゼンテーションの時間はわずか5分と限られていたにもかかわらず、結果として虎たち全員が出資することを決めた。代表である水野裕嗣(みずのひろつぐ)さんはこう提唱した。
ヤサイが必要な全ての人達に、美味しいサラダを毎日届けるをミッションとしているので、専門店で唯一コンビニでの販売を行なっています。また、家庭や他コンビニのサラダとの差別化をはかるため、使用する素材も最高レベルのものを使用。価格に対しても、しっかりと価値のあるサラダの提供を実現しています。
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みんながハイタッチできるWIN-WINな関係を築きたい! オフィスワーカーへの提案もはじめているという


2016年に、日本で初となるパワーサラダ専門店を新宿、奥神楽坂にオープン。以来、いまでは3店舗に事業を拡大されているが、サラダ専門店はブームでもある。虎たちが出資にいたった決め手はなんだったのか。そのポイントを伺った。
高野さん
水野社長の人柄が素晴らしい。サラダが美味しいこと。現代社会にとって良い事業をやっていること。時代を捉えているということです。
守屋さん
自分も同じですね。経営者と商品価値。水野さん、イイですよねっ!虎の後日二人でよくよく話して「何とかしてでも立ち上げる力」みたいなものを強く感じました。あとは美味い、ってこと。HIGH FIVE SALADを食べたあと、他のサラダも食べてみたんですよ。似ているコンセプト、見た目、値段のヤツ。違ったんですよね、明らかに、味が。自分は美食家でもなんでもないので、この自分で分かるなら、世間様はみんな分かるだろう、と。
千田さん
お二人がおっしゃってる、水野さんの人柄と商品の魅力は、まったく同じ意見です!あと私の場合は八百屋をやってるので、これ私が参加しないで誰がやるんだ、て思ってます。笑(千田さんは三軒茶屋で八百屋 三茶ファームを経営)
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"既存のサラダにはない感性と満足感" プレゼン時には、自信作のサラダも振舞われた


夢はサラダの無償化と語る水野さん。キャリアのほとんどは番組制作業界で培われた。先日引退を表明した野球選手のイチローに憧れ、メジャーリーグをはじめ、アスリートへの取材活動を通じて、食や健康への関心が高まったのだそう。HIGH FIVE SALADを始めるとき、飲食業界は未経験だったという。コーポレイトサイトには以下のよう綴られている。
ワクワクするような人生を送りたい。でも、その前に大切になのはやっぱり「健康」です。どんなにワクワクするような夢をもっていても、カラダに不調が出てくると、いつしかその気持が萎えてしまうかもしれないから。これからの高齢化社会の中、大事なのはワクワクする夢を持ちながら毎年健康に歳を重ねていける社会作りです。そんな社会貢献ができる事業のひとつとして私達は、サラダ専門店 HIGH FIVE SALADを立ち上げました。
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「物語になるような人生を生きよう」HIGH FIVE SALAD社のCORE VALUEも素敵だ HIGH FIVE SALADオフィシャルウェブサイトより


そんな水野さんに突き動かされたのは、虎たちばかりではない。コメンテーターとして参加したコクヨの社長をはじめ、MOVスタッフも賛同。MOV賞(資金ではないMOVからの支援)として、HIGH FIVE SALAD が提供する「パワーサラダ」をMOVで導入することを決めた。

導入に際し、パワーサラダの魅力を水野さんご自身に紹介いただく機会を企画している。題して パワーサラダの木曜日。4月の毎木曜日、お昼の時間に水野さんにお越しいただき、実際にサラダを食べながら、いろいろと話を伺うというものだ。虎たちが絶賛した水野さんのお人柄も知っていただけることだろう。イベント詳細はこちらでチェック!

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このサインが目印! 


いよいよ4月に、7周年を迎えるMOV。これからも刺激的でおもしろい挑戦が生まれ続ける場所であってほしい。モブーの虎の開催は、スタッフも運営母体もそれを再認識できた、とても貴重な機会となった。

すこしでも働きやすい環境、関係とはどういうものか。新陳代謝を繰り返しながら、考えていこうと思う。


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次回はどんなわくわくに出会えるだろう!? 次の開催も楽しみだ