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たった 40 ページの海外旅行ブログで月 3 万円稼ぐ!実例セミナー 前編

movichi199

多彩なスキルをもったMOVメンバーのみなさんに、それぞれのプロフェッションから実践的なテクニックを大公開してもらおうという企画Neighbors School。今回ご紹介するのは、メンバーの近藤愛さんによる講義「たった 40 ページの海外旅行ブログで月 3 万円稼ぐ!実例セミナー」の前編です。

株式会社だいすきラボ代表、近藤愛さん。個人ブログ・アフィリエイターとして業界の第一人者であり、日本アフィリエイト協議会の理事。運営されている複数のウェブサイトにアフィリエイトというしくみを取り入れ収益を得るという仕事をされています。メインは、ファンデーション、美顔器、総合通販サイトなど女性向け商材で、ご自身の「好き」をどんどんコンテンツ化する名人です。今回のテーマは「海外旅行」。さてどんなマネタイズ術が聞けるのでしょうか。

※以下は2017.01.28に開催されたMOV市イベントを書き起こしたものです。



今日は「40 ページの海外旅行ブログで、月3万円の報酬を目指そう」というお話です。要するに、海外旅行ブログのマネタイズについてお話をします。

実は、去年から普段の商材とは別の旅行サイトをつくって、それをマネタイズする方法を8カ月くらい試行錯誤しています。それをフェイスブックでシェアしたり、友達に話していたりしたら、「実は自分も海外旅行ネタがあるのでマネタイズしたいんだよね」というような相談を何度か受けました。せっかくなので、このMOV市 Neighbors schoolの機会にそのお話をしたいと思います。

女子旅ライターが行く

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アフィリエイトってなに?

本題に入る前に、そもそも「アフィリエイト」って何ですかっていうと、広告です。ウェブの広告手法の名前です。広告なので、紙媒体だと新聞とか雑誌とか、あとはテレビ、ラジオのように、人がたくさん集まるメディアをつくって、そこに広告を掲載することで、広告費をいただく。ただし、既存メディアと違うのは、ウェブの場合は完全にトレーサブルなので、広告からどれくらいのものが売れたかということが完全にわかる、という特徴を持っています。そのためアフィリエイトは完全なる成果報酬型の広告手法になります。

事前告知していました通り、アフィリエイトの始め方については、今回は触れませんので、ご自身で調べてみてください。アフィリエイトサイトの最低条件というのは、アクセスをたくさん集めて安定させるということだけではなく、かつ実際に何かを購入するっていうアクションをおこすユーザーを集めないと、1円もお金にならない、という、ある意味厳しい広告手法ということになります。


アクセスの集め方

じゃあ「アクセスってどう集めるの?」という話なんですが、これをしゃべりだすときっと何時間もかかってしまうので、簡単にいうと、「良いコンテンツをつくる」ということが、アクセスを集める唯一の方法と言われています。 ユーザーにとって役に立つサイトは、やはり検索エンジンにも評価され、検索結果に上位表示され、そこからの流入も多いので、アクセスが多くなる、というふうになります。

もう少し、基本的な話を続けます。
「毎日更新しないとだめ?」っていうのも、めちゃくちゃよく聞かれます。この答えは「作り方によります」という感じです。たとえば、ここに2つの、全く別のサイトがありますが、同時期に更新をどちらも停止しています。片方は飽きて更新をやめたんですが、もう片方はサイトが完成したということで停止しています。同時期に更新が止まっているのになんでこんなに、アクセスの推移差があるかというと、それぞれのサイトの作り方によっているんです。


サイトの作り方とアクセスの推移

前者がいわゆる、世間一般でいうブログというものです。言ってしまえば「近藤愛のブログ」。旬のネタとか、今日何食べましたよ、とか、新しい電化製品出たので買いました、こんなんでした、とか。このブログはほぼ毎日、定期的に更新していましたが、ある時期に停止しました。
もう片方は、とある特徴的な化粧品の原料についての情報サイトです。その原料が、どういう役割を果たしているのか、人間の肌にどういう影響を及ぼすか、ということだけではなく、その原料が使われている商材のデータベースみたいな、ツールのような役割を持っているサイトです。いまだに動いています。

後者の化粧品原料のサイトがどういう特徴を持っているかというと、その化粧品の原料について、ある程度網羅された情報を掲載していて、かつ、その原料がどういうものかなどの普遍的な情報もある程度の割合、構成要素に入っているという、ツール的な役割もあるサイトなので、経年による価値の減少がないんですね。だから更新を停止しても、それよりももっと良いサイトが出てきて相対的に価値が下がらない限り、アクセスもそんなには減らない、場合によると増えたりすることもあります。

前者のサイト(ブログ)は、更新することにのみほとんど価値があったので、更新を停止すると、検索エンジンやユーザーからも、価値がないものとして、評価が下がり、アクセスもなくなっていく。雑誌に例えるなら、これは月間で発売されるファッション誌みたいなもので、先ほどの化粧品の原料のサイトは専門誌みたいな感じと言えば分かりやすいでしょうか。


最初にやること

それではいよいよ本題に入っていきたいと思います。 去年、海外旅行ネタのサイトを3、4 個つくりまして、今回サンプルでお話するのは、カンボジアのサイトです。カンボジアのシェムリアップというところで、アンコールワットがある街です。これを8ヵ月間、どういうふうに、どういうことを考えながらつくっていたのか、というお話しをさせていただこうと思います。

女子旅ライターが行く Cambojia Siem Reap

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まず最初にやったことが、みなさんもサイトをつくっている方なら大抵そうかなと思いますが、ざっくりとしたサイト構成を考えました。カテゴリをどう分けて、カテゴリの中にどんな内容の記事を入れようかなとか、どういうふうにユーザーさんに回遊してもらおうかなとか、そういうことを考えました。具体的にはこんな感じです。これ、実際のメモです。

insert1.jpg これをつくるにあたって、自分でいつも気をつけているのがこの4つの項目ですね。
「ターゲットが絞られている」
「そのテーマにおいて網羅性がある」
「ある程度普遍的な情報で構成されている」
「見やすくまとまっている」


サイト構成を考えるうえで重要なこと

まず「ターゲットは絞られているか」というところ。先ほどお話ししたように、近藤愛ブログだと、ターゲットがしぼられていないために経年で価値が下がるのですが、ターゲットがある程度絞られていると、価値があまり落ちにくい。そして、こちらも先ほども言ったように、「網羅性がある」、「普遍的な情報で構成されている」、そして「見やすくまとまっている」。この4つを気にして、サイト構成をいつも考えます。

個人的な意見ですけど、ある程度コンパクトにまとまっている方がいいのかなという気がしています。余計な記事をできるだけつくらない。このサイトだと機能に相当するのがカテゴリ 1 のところでして、ここで普遍的な情報をできるだけ入れるようにしました。カテゴリ 2、3、4、5 だけだと、ただの旅行記で終わってしまうので、それではこのサイトの価値はそんなに高くならないのかなと思います。で、こういうカテゴリ分けをして、記事が今 39 ページあるんですけど、これをブログ書くみたいに記事を 1 ページずつつくっていって、ウェブ上にアップしました。


貼る広告はなんでもいい!

その次にやったことはですね、広告を貼る。次というか、記事を書くときに一緒にやったんですけど。で、これ結構、肝かなと思うんですが。みなさん、海外旅行サイトをつくるっていう話になった時に、広告って旅行商材の広告しかないよ、って結構おっしゃるんですよ、「楽天トラベル貼るんですか?」とか。

そうじゃなくて、我々は別に上司から「旅行商材売れ!」とか言われている訳でもなく、勝手につくって、勝手にお金を稼ごうと思っているだけなので、貼る広告は別になんでも良いんですよね。なので、飛行機のチケットやホテル予約以外のキャッシュポイントって結構あるんです。単純に物販だと、たとえばガイドブックとか。そのほかにクレジットカードの申し込みや、海外 wi-fi のレンタル、なんていう広告も貼ることができました。 こうやって広告入れつつ、記事も完成させつつ、1、2ヵ月くらい様子を見ました。
その次の段階で、アクセスやアフィリエイト広告のレポートとかを見ながら、効率の良い広告を選別しました。


効率の良い広告って?

ちなみに、ガイドブックはたくさん売れるのですが、お察しの通り単価があまりにも安いのと、もらえるマージンのパーセンテージが 1%から数%しかないというのもあって、まあ、おいしくない。

飛行機のチケットとか、旅行商材、ツアーとか・・・この話をすると、これも長くなるのですが、サイトに集まっているユーザー=私が設定しているユーザーモデルは、「すでに旅行商材を購入している人」としてあるので、これは単純にもう買っているから売れない、ということです。みなさんもきっと、旅行記をつくると飛行機のチケットはそこまで売れないと思います。そこを踏まえて効率の良い広告、これおいしいなというものをピックアップしました。


広告の「主役」を決める

次は、そのおいしいなと思った広告の中から、さらに主役を決めます。メインのキャッシュポイント。
今、海外wi-fiのレンタルと、現地のオプショナルツアーと、クレジットカードの申し込みがおいしいっていうふうになってたんですが、さらにこの中から主役を選ぶときに決め手となる条件というのは、専門用語なんですが「ナーチャリングが可能なもの」ということになります。

ナーチャリングというとちょっと難しいんですが、解説によると「潜在的ニーズをかかえる見込み顧客に対して、有益な情報を提供し導くこと」なんだそうです。私はいつも「ユーザー教育」というふうに言い換えています。

メインのキャッシュポイントの決定は、おいしかった広告素材の中から、「ユーザー教育が可能なもの」で決定します。今回の場合は、クレジットカードの申し込みが、一番おいしくて、儲かるかなって思っていたんですが、ナーチャリングがしづらいということで主役落ちしました。


ナーチャリングのコツ

もうちょっとナーチャリングについて話します。
ナーチャリングというのは、EC サイトの方はよくご存知だと思う手法なんですが、アフィリエイトサイトでも、割によく使う手法でもあります。

私が作っている化粧品サイトでも、ものすごく簡単なナーチャリングをしています。 とあるスキンケア商材を探してきたユーザーに対して、「いやいや、無料サンプルあるよ」という教育をして、そっちの広告に流す。これは、無料サンプルの申し込み広告がおいしいからですね。それから、また別のあるファンデーションを探してきたユーザーに対して、「他にもいいファンデーションあるよ」というふうに教育して、そちらに流す。化粧品商材の場合、ある程度単純な教育で済むんですが、今回のカンボジア旅行サイトの場合、ややひねくれています。



......と、このつづきは後編にて!
後編は近日公開予定です!